第8回双望会2015

芝生広場に数人集まって何をしているのかと思ったら塀に貼った検査チャートを見ていました。
双眼望遠鏡の左右の像倒れを数値的に読み取るチャート（服部さん製作）だそうで、分度器上のレチクルパターンの左右ピッチをわずかに違えて副尺的に読み取るのだそうです。

正面玄関を下りた付近に自作双眼鏡を設置。
奥のドブソニアンは高知のＣｉｖｅｔさんの新作テレギドラ２　（５０ｃｍ）です。

じろーさんの１５ｃｍ双眼望遠鏡。　タブレット端末と傾斜センサーで
導入支援を行うのも多くの人が採用しはじめていました

２０１５年１１月６日から８日の３日間、双望会に行ってきました。　サミット時代からもう１０回は参加していると思います。　あいにく天気はいま一つでしたが例年になく暖かくて初日は夜半まで晴れて大流星も見られた（そうです＾＾）。　詳細なレポートは参加諸氏にお任せするとして印象に残ったものを備忘録として記しておきます。　

忘れていました。　双眼鏡マニア垂涎の機種を並べて比較をしました。
とくに左の２つは最新鋭機種のガチンコ勝負です。双眼鏡も理想を追求すると仕様もカタチもそっくりになるのでしょうか。
このレベルになると好みの問題になるかと思いますが、あえて差を言うなら像の平坦性（視界を流したときの自然さ）ではS社、像のコントラストや色の濃さではZ社というところだったと思います。フォーカシングの滑らかさではS社、人間工学的な操作配置ではZ社、マニアにとってはかえって好みがはっきり分かれそうな魅力があります。
　　　（２０１５年１２月８日追記）

さらに隣のＮｉｎｏさんのＮｉｎｊａ５００　　市販と思われるＰｏｎｃｅｔ追尾装置に載っている。　今回の双望会では大型ドブのＰｏｎｃｅｔ化が進んでいました。

午前０時に熊本を出発。　いつものようにドライブのクライマックスは三遠南信自動車道の終点にある　うめの湯で休息をとって１５時ごろ会場に到着しました。　

徳島から初参加のにゃにゃにゃさんの５６ｃｍ自作双眼反射望遠鏡。　２日目の機材紹介はこれの華麗な組立作業見学から始まりました。　接眼ケージの数字はサンダーバード１号と２号と連想させます。片目（片方の主鏡）だけ見せてもらえましたが、来年回は是非覗かせてもらいたいと思います

光軸検査器は構造も作り方も双眼装置にそっくりです。　
工房にはこんな部品がごろごろしています。とりあえずアルミミラーと２０ｍｍ角のビームスプリッターで少し大きめの光軸検査器を作ってみました。　すでに暗くなったのでチェックはあすの朝です。
次は携帯用の透過率測定器を作ってみたいと思います。　昔の単層コートの双眼鏡と、マルチコートの双眼鏡はどれ程の差があるのでしょうか？　ちなみにニコンのⅠ型は双眼鏡にしては珍しいアンバーコートです。
　　　（２０１５年１１月２９日）
★　このあとの記事はこちらに移します。

今回フリマで譲っていただいた　Ｎｉｋｏｎ１０Ｘ７０Ⅰ型（手前）
１０倍機ばかり集まってしまいました。
４０年前の双眼鏡ですが実力のほどはどんなものでしょうか？
冬の星々や自作の検査器でテストしてみたいと思います。
　　　（２０１５年１１月２８日）

これも服部さんからお借りした、日本望遠鏡協会製？の携帯用光軸検査器
双眼鏡の接眼鏡の上に乗せて像の重なり具合で左右光軸の一致度をチェックします。左右の窓間隔は平均目幅の６２ｍｍぐらいなので双眼鏡の眼幅もそれに合わせます。小さいながら非常に良くできています。
・・・ということで　双眼鏡の携帯用検査器に興味を惹かれてしまいました。　星より機材、機材より検査器なんてビョーキかも。（笑）

服部さん製作の１５ｃｍ双眼望遠鏡
ＧＯＴＯドブソニアンの架台部分を改造・補強しています。ドブでは地面に置くはずの水平軸が丁度テーブルの高さになっていてくつろげそうな人に優しい設計です。